2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 原画展とサイン会 | トップページ | 映像化にあたり、いつもの »

2014年12月 5日 (金)

「純潔のマリア」余話

12/6発売のgood!アフタヌーンに掲載される 「純潔のマリアexhibition」 ♯6 エゼキエル
これにて純潔のマリアのお話しは完結となります。
 「純潔のマリア」は2008年より連載が始まりましたが、元になるお話が作られたのはずっと前。
「もやしもん」よりもずっとずっと前の事でした。
 20代中盤、まだ実績も実力も無く、読み切りの掲載にすら届かない頃にコソコソと連載の案として準備し続けていたものが純潔のマリアの原型です。
 100年戦争をテーマにした、魔女のお話です。「コンピエーニュの魔女」という仮題でした。
 当時ヤングマガジンで実績を上げられず、アフタヌーンの編集さんにお世話になることになった時に書いていたもので、これまたもやしもんの初期と同じく5話程のネームと以降の展開をまとめたものを提出するという作業を何度も何度も繰り返しました。
 でもまあ結局ダメで、あきらめるしかなかったわけです。当時の未熟な自分の力では、編集さんの壁を一度も越えることはありませんでした。
 そこでそのネームは捨ててもよかったのですが、なぜか自信はあったので後の自分が何とかするかも知れないと棚の奥にしまい込みました。
 その後は一度漫画の世界を離れたりなんだかんだして数年後、再び講談社のお世話になることになります。モーニング、イブニングとめぐってようやく「もやしもん」の連載に至ります。
 2004年の30歳で「もやしもん」の連載が始まって数年後、good!アフタヌーンという雑誌が創刊されるので描いてほしいという依頼を頂きます。
 アフタヌーンの名前を冠した雑誌、しかも今度はアフタヌーン側からの依頼。
 そこで20代中盤、要は10年近く前?に書いてダメだった「コンピエーニュの魔女」の事を久々に思い出しました。家の棚の中にしまい込まれて見返すことも無かったかつての作品を思いだし、引っ張り出して読んでみました。
 10年近くぶりに見たかつての自分のネームは、フリや状況説明は何とかやっているがいかんせん内容が悪い。これでは通らなかったのも無理はない。
 でも、やるならこれじゃないのか?という思いもありましたので、そのネームをもとに再構成したり要素を加えたり、なんだかんだとやりました。
そうやって完成したのが「純潔のマリア」です。
 とはいえ当たり前と言えば当たり前なのですが全く当時のものとは内容は違うものになりました。
 「純潔のマリア」は「コンピエーニュの魔女」とは真逆で、ただの一度も一カ所も、編集さんのダメ出し、修正指示の無い作品のまま完成し、さらにエキシビション編執筆というごほうびまで頂けました。
 そして今回「純潔のマリアexhibition」最終回に当たり、ひとつ自分なりの決着を入れてみました。
Dsc_2154 こちら、かつて20代の僕が書いたネーム第一話冒頭です
これをそのまま純潔のマリアexhibitionの最終話の冒頭としました。
Dsc_2157 コマ割りは多少変えましたが、セリフは全く同じにしました。
アフタヌーンへのリベンジという意味合いもあるのかなあ、うーん感謝のほうかな?
Dsc_2166 絵的にも、あの時より今描けてよかったと思います。
とにもかくにも鳴かず飛ばずのころに書いたものが、ようやく日の目を見るわけで
 結果、自分としてはは「もやしもん」より付き合いの長い作品となりました。やり遂げた感じ。
 この回の原稿は朝方に完成したのですが、仕事場で完成を待ってくれていた編集さんがすぐカバンに入れて編集部へ出発。
 全てが終わって、一人になったしもう描く原稿も無い。これはひとり打ち上げだ!
Dsc_2158 コピー観ながら仕上がりチェックしつつラーメンくって寝ましたw
なんか、漫画家としてうまくいかず棚にしまったあの日からの一区切りと
2004年のもやしもんから始まって2014年のもやしもんとマリアの最終回でのこの10年の一区切り、ダブルでなんか区切りがついた感じ。
 ちょっと疲れたし、気づいたらおっさんになってた!w
そんな「純潔のマリアexhibition」 ♯6 エゼキエル 12/6発売のgood!アフタヌーン掲載です。よろしかったら。
 次は何書こうかなあ

« 原画展とサイン会 | トップページ | 映像化にあたり、いつもの »