いってらっしゃいディスカバリー
2/25 あさ7じ
描いても描いても終わらない原稿ノルマ
しかしいいこともあるモノで
ustreamにて ディスカバリーの最後のミッション出発を見れました♪
一年前に現地で見たディスカバリーを思い出しましたっ
そんなこんなで興奮ついでに当時の日記を転載してみますね そして原稿に戻ります
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オーランド
夜の11時 日本時間は朝の10時くらいかな
ケネディ宇宙センターは冷えます
昼は真夏の日差しも 夜は完全に春先です
しかしそこにごった返す人 人 人
このあと朝6時21分に控えたスペースシャトル ディスカバリー号の打ち上げを見守るため ものすごい数の人がここに来ています
パブリックビューイングのために 大きな広場に並べられた無数の椅子はすでに空きが無く 道端といわず そこかしこで人々が陣取り 眠ったりポーカーしたりしています
露店も出ていますが 温かいコーヒーは無く NASAの売店でのみ売られているホットコーヒーに長蛇の列
この中僕たちは3時まで待機です
ここより先の発射台に近づくため バスの検閲を受けているのです
そしてようやく3時 バスといっても一台や二台ではない 無数の列が 一般で最も近づける地点まで移動を開始します
そこまでいけない人は ここのパブリックビューイングで皆で盛り上がるそうな
そして着いた地点 目の前の大きな川の向こう サーチライトで照らし出された真っ白なポイントが ほぼ点のように光っています あれがディスカバリー
僕たちのいる地点には大きなカウントダウンタイマーがあり ケネディ宇宙センターの交信等がリアルタイムで生放送されています
子供の頃から一度は見てみたいなあと思っていた風景はいくつかあります 大人になってからは更に増えたけど 子供の頃からのもののひとつとしてやっぱりスペースシャトルは見てみたかった
それが今 目の前
むう なんか感慨深い
そんな時 生放送の管制室から「空も綺麗だし ディスカバリー 6時21分に行こうか」と通信が入り 僕らのトコでも歓声が上がり カウントダウンタイマーが回りだします
今日のディスカバリーの出発をこの地で 宇宙センターのモニターの前で オーランドで アメリカで 世界で
たくさんの人が見守っているんだな と思ったら
大丈夫
彼らは大丈夫
無事に宇宙まで行ってくれる そんな気持ちになっちゃって
でも 数時間前からシャトルにくくりつけられたまま出発を待つクルーはどんな気持ちなんだろう
何年も訓練して ようやく選ばれて 一度は今日宇宙に行くと決まった日の打ち上げ数秒前に中止されて ようやく再びそこにいるのよね
世界中が見守っているとしても こんなおっかない乗り物に乗って飛んでいくのは目の前にいる仲間数人のみ
めちゃめちゃ怖いだろうな
と そのとき再び管制室
「ディスカバリーとディスカバリーを見守るみんな 南の空を見てごらん」
と 月の横から星空を縫って ひときわ明るい星がものすごいスピードでやってきます
「スペースステーションだよ」と管制室
※動画があるのですが重すぎてぼくのスキルではここにはあげられませぬ※
早く来いといわんばかりにディスカバリーの直上を通過して 地平線に消えていきます
ディスカバリーの乗組員にとって どれだけ心強かっただろうと思うと涙が出ました おら乗るわけでもないのにな!
そして打ち上げ 全てが深夜の闇に包まれ静寂の中 皆でカウントダウン さっきまでポツンとした点だった発射台が爆発のように煙に包まれたかと思ったら まっすぐ空に伸びていく光で周囲が昼のようになります
そのあと 人類が出す最も巨大な音といわれる打ち上げ音が地割れのように響き渡り あとはずーっとずーっとまっすぐ空へ
地球の丸みに合わせて地平線の向こうに飛んでいくように見えるようになり パッと尾を引いたなと思ったら 流れ星のようになります 燃料タンクを切り離しタンクが尾を引いて燃えている様子
気付けば地平線がほんのり朝焼けになっていて そっちに向かってずーっと その流れ星のような美しい機体は消えていきました
ぼく アメリカの歴史を目視しました
帰国後 宇宙ステーションとディスカバリーがドッキングして クルーたちが会話する映像を見ましたが ステーションの毛利さんとディスカバリーの山崎さんは 打ち上げのときのお互いの気持ちとかを話したのかなと思うと なんかいいなあと思いました
以下略
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以上 「もやしもん」とも「純潔のマリア」とも関係ない 完全な趣味の日記でした
起きたら原稿 見開きだっ!
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